阪大将棋部 雑兵日記

明道館 雑兵共の 夢の跡
夢のあと、夢の続き
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     久下です。もう引退なので昔話などでも。
     
     阪大が最後に王座戦に出たのが五年前だったことは周知のことと思います。僕は一回生で、14人に入れるかどうかの棋力で(僕が弱かったのもありますが、R2000超くらいの人がたくさんいました。僕が二年のときの一軍戦では本気オーダーの7人を出した後、次の試合で控えていた別の7人を出して勝ったこともあります。それくらい層が厚かったです)、立命がどれくらい強いかなんてあまり分かっていなくて、全国に行けた時もまあそんなものかなと思っていました。というか、その時のメンバーは23回生がほとんどで、その次の年も全国四位になった強いメンバーがそのまま残って他大は何人も強い人が抜けるのだから来年も夏か冬には全国に出られるだろう、とすら思っていました。
     一度だけ出られた王座戦は凄く楽しい所でした。一軍戦を三日やる、と言えばへとへと具合も想像が付くでしょうが、その分将棋の内容も濃く、真剣勝負でありながらもお祭りのような要素もあります。棋譜取り続きで体力を消耗する中、育成枠で一局だけ出させて貰うことができました。その相手が今年部室にいらっしゃった信州大の倉沢さんです。結果はぼろ負けでしたが、本当にいい思い出です。
     
     なぜ六年間の中で一年のときだけ全国に行けたのか。戦力自体は実はほとんど変わっていないように思います。ただ、チームの持っていた熱は間違いなくあの時が一番だったでしょう。王座戦後のミーティングで主将、部長だった平野さんと尾崎さんの男泣きは今でも忘れられないシーンです。
     無論、他の年がやる気が無かったというわけではありません。各年ごとに幹部を中心としてチームは頑張っています。でもあの一体感はなかなか無いです。これ以上は何を言っても何を書いても、その場にいなければ伝わらないのでしょう。
     あくまで僕個人の感覚ですが、今年のチームは王座戦に行った時くらい良いチームだと思っていました。レギュラーの一人ひとりが、自分が勝たないとチームが負けるという気で戦っていたように思います。全国行きの原動力の一人となった僕の師匠も、今年のチームは自分たちの時よりも強いと思う、とおっしゃっていました。それぐらい強かったと思います。そのチームでも全国に行けなかったのは、周りの大学のレベルが上がっただとか、あるいは確かにレギュラーと非レギュラーの間で若干の温度差があったのではないか、だとか、やはり主将と部長にもっと引っ張って行って欲しかっただとか(二人は各方面からのプレッシャーの中よく頑張ったと思います)、そういったことがあるかもしれません。言いかえれば、チーム力がまだ足りなかったと言えるかもしれません。しかし、少なくとも春期に関しては、ひとえに僕個人の将棋の弱さに起因しています。チーム力の流れで話していましたが、少なくとも今年の夏だけはそれは原因ではないです。
     自分の話になりますが、あの将棋で詰まし逃してから、できるだけ避けていた広い詰み、長い詰みも積極的に読むようにして今度こそは逃さないようにと思って将棋をしていました。そして迎えた直近の第二代表戦、その甲斐あってか、気合い満々で読みの入った将棋を指すことができました。が、チームは負け。当然ですが、33でチャンスが転がりこんでくるなんてことは簡単には無いのです。僕にとってはあの一局だけが奇跡を起こすチャンスでした。仮に秋の僕なら詰ませていたと思います。春の僕にそれができなかったのは、結局チャンスを掴めるような努力をしてこなかった、ということなのだと思っています。対局は全力でやった結果なので仕方ないですが、六年間の中でそれだけを後悔しています。
     来年のメンバーは強い三人ともう一人誰が勝つか、という状況だと思います。そのとき、強い三人が気合いで勝ったとしても、他に出場するメンバーが相手の67番手と当たって負けてしまうことが必ず起こると思います。そこで部長と主将が落ち込む様子を見て、初めて後悔の念が湧いてくるでしょう。頑張りは結局のところ結果を出さなければ評価はされにくいもの。とにかく頑張る、ではなく、どのレベルになれるように頑張る、という目標ありきの設定で臨むのが正しい努力のあり方だと思っています。状況は違うかもしれませんが、僕と似たような後悔に陥らないよう、全ての級の人が責任を持って頑張って欲しいですし、むしろ、エースを失って個々が力を伸ばした今年のように、予想を大きく裏切って強くなって欲しいです。
     
     六年間は長いようでしたが、一年に二シーズンしか無いのであっと言う間でした。本当に色々あって、必ずしも楽しいことや嬉しいことばかりで無くて、悔しいことや面倒な事もあったりしましたが、トータルで見て、やっぱり阪大将棋部に入っていて良かったと思いました。ありがとうございました。
    | 阪大将棋部♪ | 公家 | 02:23 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
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